アメリカ留学 フェミニストクラブの一員としてTake Back the Nightに参加。
御機嫌よう。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
私は日々の課題に追われ、なかなか落ち着けません。
元々、日本の大学でも課題は多い方でしたが
アメリカの大学は同じ授業が週に2~3回程度あるため、課題提出の頻度も多いのです。
体調と心の状態を健康的に保つことが重要な気がしています。
さてさて、今週は私が所属するフェミニストクラブが主催するTake Back the Nightというイベントに参加してきました。
Take Back the Nightというイベントは、私たちの団体がネーミングしたものではなく、世界各国で行われているそう。
Take Back the Night…直訳すると、「夜を取り戻せ!」という感じでしょうか。
何のことでしょうか。説明していきます。
Take Back the Night とは、あらゆる形態のレイプやドメスティックバイオレンス、性的暴行を撲滅するためのイベントです。
通常は、マーチや被害者のスピーチなどが行われます。
2007年に行われた、National Institute of Justice funded the Campus Sexual Assaultの統計によると19%の女性、6.1%男性が大学に入学してから一回以上性的暴行に遭遇しているそうです。
また、人々が属するエスニシティによっても性被害に遭遇する確率は異なります。
A new department of justice studyの統計によると、ネイティブアメリカンもしくはアラスカンネイティブ(Alaskan Native)女性の56%が性的暴行の被害者であると発表しています。また全体の、90%のネイティブアメリカン、アラスカンネイティブが、部族外の人間により触られるなどの被害を経験しているとしています。
夜に何を着ていようと、飲酒をしていようとも、性的暴行に怯える必要のない夜を取り戻そう
そのような主旨で、Take Back the Nightと名付けられているのだと思います。
こんな感じで、キャンドルを持ちキャンパス内を行進します。
実際に、どれ程の性的暴行などに関する被害が私の大学内で発生しているのかは知りません。ただ、私が留学中の大学機関にはPublic Safetyという部署が存在しています。
日本の大学でいう、守衛のようなものでしょうか。
ただ、こちらの大学ではPublic Safetyに電話をすると24時間いつでもキャンパス内を無料でエスコートしてくれるサービスがあります。
図書館で深夜まで勉強し、明け方寮に戻りたいが、何だか暗くて怖い。
そんな時にエスコートサービスを使用するそうです。
一人で歩くのが怖いと感じたら、すぐに電話して下さいとのこと。
性的暴行などに遭遇する生徒が多いため、そのようなサービスが存在しているのか。
州の規定で、Public Safetyなる部署を設ける必要があるのか。
定かではありません。
ただ、上記に挙げたキャンパス内で発生している性被害の統計をみると、Public Safetyなるものに経費が割かれているのも納得出来るかもしれません。
イベントでは、被害者のスピーチ(Survivor's Speech) や、どのような行為が性的暴行にあたるのか認知啓発のためのスピーチ、アメリカ合衆国憲法修正第9条(Title IX)の確認が行われました。
(ハンバーガーも配られました…。ベジバーガー(野菜)が美味しかった…。)
限られた人にしか話したことのない、過酷な経験を壇上に上がりスピーチする学生たちの姿、そしてスピーチの内容には感慨深いものがありました。
とにかく声を上げて、被害を告発して、性差別的な発言を日常レベルで抑制していこう。
そのようなことを唱える人が多かったです。
黙っていたら、その負の連鎖は繰り返される。加害者は、永遠にその行動を繰り返してしまうかもしれない。
イギリスでは、あらゆる犯罪の中で被害者が、性的暴行を警察に通報する割合が最も低いようです。
警察で、あれこれ事情聴取をされセカンドレイプにあうことが怖い。
家族、知人の目。様々な理由があるでしょう。しかし、人々が声を上げ世論を形成していかないと性的暴行撲滅の達成は難しいと思います。
次の被害者を出さないためにも、被害者、そしてそうでない人々が出来ることは多くあると思います。
このような行動で、世論・大学に対抗している学生もいます。⤵
レイプされた女子大生は、キャンパスで犯行現場のマットレスを引きずり回す。真実が明らかになるまで。
最後に…
レイプの被害者は、女性だけではありません
しかし、日本の刑法では男性を強姦罪の被害対象から排除しています。強制わいせつ罪として取り扱われるのに留まります。
そもそも、女性・男性という性別による規定自体必要でしょうか?
今後、学びを深めてブログでも発信していきたいと思います。
恋愛関係にあっても、NoはNoです。YesはYesです。
誰も、あなたの身体権利をはく奪することは出来ません。結婚していても、交際していても、性的行為を無理強いすることは性的暴行に値します。
Noと言える、Noと言って良いと認識しておくことが重要だと思います。
ではでは。御機嫌よう。