【アメリカ留学】知人女性が坊主になっていた。私は黙っていた。
御機嫌よう。
皆さん、他人が他人の容姿に対してコメントすることについて、どう考えますか?
何気なく褒めたと思った言葉でも、実は相手を傷つけたり、価値観の押しつけになってしまっている場合が時よりあるようにも思えます。
例えば、
・「今日お化粧してるんだね!いつもより可愛く見える」
→お化粧をした方が良いことを示唆しているのでは
・「少し太った?」
→太ることが悪いかのような発言
一時帰国した際も、「アメリカに留学していた割には、太っていないね」と祖父母から言われることがありました。太るなよ。ってことを強調していませんか?この言葉?
・「瘦せたんじゃない??」
→私の母はこの言葉を嫌います。母の場合痩せたくなくても、年を取るにつれ簡単に痩せて(こけて)しまうそうです。相手は、痩せたことを褒めてくるそうですが、母にとってはコンプレックスを指摘されているようなもの。
逆に、私の場合は痩せたということを指摘されると、「この状態を維持しなくては・・・」とプレッシャーを感じてしまいます。
知人が冬休み中に坊主になっていた。
先日、寮のキッチンでたまたまフェミニストクラブの一員に会いました。
彼女の声が聞こえたので、振り向くと、そこには坊主姿の彼女。
私は、一瞬フリーズしました。
というのも、最近私も50㎝以上髪をバッサリ切り、彼女から
「髪切ったんだね~」なんて言葉を投げかけられることを予測していたからです。
まさか、彼女が坊主になっていることなんて想像もしていませんでした。
最後に話したとき、彼女は抑うつに悩まされているということを呟いていました。
何かあって坊主にしたのかな?
髪型と彼女のうつを勝手に結び付けるなんて失礼極まりない。
料理しながら勝手に妄想してしまいましたが、何も言いませんでした。
また、彼女が私の髪型の変化や、自分が髪を切った(剃った)ことについて触れてくることもありませんでした。
何か言うべきだったのか?
小さな変化についても、とにかくコメントしてくるようなこの国で、
彼女が坊主になったことに対して何も言わなかったことが、さて正しかったのか良く分かりません。
transparentyflat.hatenablog.com
特に正直なところ、坊主が彼女に似合っているともあまり思えませんでした。
そうだったら、アメリカ流に褒めることは出来ない。
「髪切ったんだね!」
と言うことは出来るかもしれないが、その発言も謎な気がします。
ロングヘア-だった頃、よく「髪長いね」と言われることがありました。
そう言われる度に、「はい。長いです」といった意味不明な回答ばかりしていました。
ポジティブなことだったら言っても良いのか?
では逆に、彼女の新しい髪型が凄く似合っていた場合、
誉め言葉をあげることが果たして正解なのでしょうか?
自身が思う、誉め言葉が
相手にとっての誉め言葉(ポジティブなこと)であるとは限らないと思います。
無論、
「女性なんだから、坊主なんてしないほうが良い」
「男に見えた、怖い。髪の毛伸ばして」
↑※これは実際に、他の坊主の友人が投げかけられた言葉。
なんて言葉を他人に投げかけて、規範や常識を押し付けることはしない。
けれども、褒め言葉は?
あまり分かりません。
褒められることに対して、喜びを感じる人もいるし
プレッシャーを感じる人もいる。
そうだったらどうしたら良いのでしょうか。
これからも長く考えていきたいと思います。
ご機嫌よう。