透明と平等 時々嫉妬

複雑性をこよなく愛する女学生。米国留学中・フェミニストクラブに気ままに所属。高校時代南米長期留学経験有り。透明と平等を重要視した国際恋愛中。

何で男がネイルしたらダメなの?*彼氏に深刻な顔でネイルをするのが好きだと打ち明けられた話

御機嫌よう。

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女性がメンズ系のファッションをしていると『ボーイッシュな人』という言葉でくくられることが多いだろう。変な目で見られることもないだろうし、賞賛されることもあるだろう。

では逆に男性がフェミニンな恰好をしていたらどうだろうか。『ガーリッシュ』という言葉は一般的ではないだろう。時代は変わりつつあると思う。しかし一般的に男性がレディースものの服を着ていたり、女らしい恰好をしていると、狂気の目を向けられ、世間的には受け入れられないことが多いだろう。

恐らくこのような現象は男尊女卑の価値観に由来していると私は考える。絶対的な権力構造の中で、女性がボーイッシュであることはより優れた者になるための工程なので許される。しかし、男性がガーリッシュになることは、男尊女卑の構造の中で、『優れた者』が『劣った者』へと『劣化』する工程として捉えられる。そのため、一般的に受け入れられ難いこととして捉えられているのではないだろうか。 

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ある日、交際を始めたばかりのパートナー(この人物については今後ブログでも紹介していきたい)が、改まってどうしても私に話しておきたいことがあると、切り出してきた。

彼は、深刻な趣で、ため息をつきながら

「実はネイルをするのが好きなんだ」

と告げてきた。

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これまで、カントさん(仮名・恋人)から奇想天外な議論を持ちかけられたり、アイディアを享受してきた私は拍子抜けしてしまった。そもそも、問題の所存がどこにあるかも見出せなかった。

「何が問題なの??」

と笑いながら反応する私に安心した様子の彼は、

「実は付け爪をするのも好きなんだ…。綺麗だと思うし、僕のことを幸せにしてくれる」

と付け加えてきた。付け爪が好きだと言う事実に、100%驚かなかったと言えば、嘘になる。しかし、ネガティブな印象を受けることは勿論なく、「お洒落だな」「さすがアーティスト」「この人面白いな」という言葉しか浮かばなかった。

私の反応に安堵した彼は、次の日にはネイルサロンへ出向き、琥珀色のネイルを早速施してもらってきた。

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ネイルが好きだという事実を告げるのが、彼にとって一大事だったのには様々な理由がある。

まず、ネイルサロンで付け爪をしてもらったことが原因で、以前の彼女と交際が終了したらしい。ゲイなのではないかと疑われたり、彼氏として恥ずかしいと罵られたらしい。

また、男性の幼馴染らからも、ゲイっぽいと馬鹿にされたり、あまり理解してもらえることがなかったという。

彼にとってネイルをすることは単にファッションの一部であり、性的指向とは全く関係がない。

それにも関わらず、ネイル=女性がするものという世論の存在により、ネイルをする男性はゲイだ、変人、馬鹿にされて当然という滅茶苦茶な構図が成立しているのだろう。

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たかが男性のネイル、されど男性のネイル…

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社会は一般的ではないことに対して、時に冷たい。たかがネイルだと思うだろう。私もそう思っていた。そうでもないのだ。

例えば男性なので、ネイルサロンの予約を断られたり。

最近の例としては先日、彼と2人で食事をしている時、隣に座っている60代前後の夫婦が怪訝な顔で彼の爪をジロジロと見てきた。眉間にしわを寄せ、何度もにらみつけてきた。

居心地が悪くなった私たちは、そそくさと食事を済ませレストランを後にした。

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まぁそんな例は沢山ある。

たかが男性のネイル。それだけで、社会は動揺し、『規範』から離脱する者に対して『規範』を抑圧してくる。

彼の場合、そのような状況に耐え切れなくなったら、残念だがネイルを辞めれば状況は落ち着く。それが個人的な選択によってコントロール出来ない場合はどうだろうか。人種、エスニシティ性的指向など。

いつでもあらゆる物事に対して、まずはオープンマインド、フラットでいたいと思う今日この頃。

 

御機嫌よう

 

 ~普通について書いた記事もよろしければ↓~

transparentyflat.hatenablog.com