異郷からの少女

複雑性をこよなく愛する、意外と単純な人間。フェミニスト🌱Why not?

私は小学生の頃から「地球はいつか滅びる」と思って生きてきた

ご機嫌よう。

 

先日、  スウェーデン出身で環境活動家のグレタ・トゥーンベリさん(Greta Thunberg)が国連気候変動サミットで行ったスピーチを目にした方も多いのではないでしょうか。

彼女の怒りのこもったスピーチに、世界中の実に「様々」な人が着目しているように思えます。賞賛したり、攻撃したり。トホホ…(そんなことしている場合か)

 

私の周りでは、海外の環境保全活動に積極的に携わっている友人らは勿論のこと、これまで環境問題に対して比較的無関心だった人も、16歳のグレタさんのスピーチから何かしら感じるものがあるようだ。

実は、私はこれまでどうしても環境問題を「自分ごと」として捉えることが出来なかった。正しく言うと、自分ごととして捉えないようにしてきた。

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遡ること数十年前(そんな昔か…)小学生だった私は、アル・ゴアアメリカ副大統領が出演しているドキュメンタリー映画不都合な真実』を観た。途轍もない衝撃を受けたのを覚えている。私は、良い意味でも悪い意味でも影響されやすい人間なので、さっそくクラスメイトなどにいかに自然環境に配慮することが大切か説明した。

環境問題をテーマにした新聞などを自作して、学校で配ったりしていた。勿論上手くいかない。


そんなに根気強い訳でもないので、いつの間にかそのような活動はやめてしまった。「環境保全!気候変動…!」と言いながらも、プラスチックで包まれた給食のうどんを食べることに、変な矛盾も感じたりしていた。

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そんなこんなで私は小学生の頃から、地球はいつか滅びると思って生きてきた。

「世界はどうせ、経済界のごく一部の人間に動かされており、どうすることも出来ない。」

「人は皆現在の生活を放棄することなど出来ない」

そんな悲観的な考えをして、問題を直視することを避けてきた。そうしないと、恐ろしくて仕方なかったのかもしれない。そうしないと、日常生活を続けること、友情関係を築くことが難しかったのかもしれない。そうやって私は問題から目を避け、課題を次世代の子供達に押しやってしまったようだ。

レダさんは、地球温暖化について学んでいくうちに、ことの深刻さに悩まされ、11歳の時に鬱になったと言う。

それから20年あまり、「地球は滅びる」と心のどこかで思い続け生きてきた私。ただ、現在グレタさんが主導しているムーブメントや、SNSを通じてどんな人でも世界に情報を発信する事が出来る状況を考えると、もしかしたら…といった気持ちも芽生えてきた。それをグレタさんのような次世代の子供に気づかされるのも、非常に皮肉で申し訳なく思う。

次回は、私がこれまで個人レベルで取り組んできたことなどについて書きたいと思う。とりあえず今日はここまで。