子供の性教育:教えておいて欲しかったこと
数ヶ月前実家へ帰省していた時に、母と一緒に朝イチを見ていた。その日の特集のテーマは「子どもにどう教える? 「性」の話|NHKあさイチ」」であった。
番組内では、幼児期、児童期、思春期の年齢ごとに子供に教えておきたい「性」に関することを取り扱っていました。
なかでも興味深かったことは、番組内でのゲストSHELLYさんと、司会者である博多華丸さんの発言内容。
SHELLYさんは性教育についてもご自身で色々勉強され、お子さんと共に実践しているようでした。SHELLYさんのように知名度がある(そして影響力もあるでしょう)方が、朝の全国番組で性教育の重要性や、性に関してオープンであること、そしてポジティブなものとして捉えても良いんだということを、とっても明るく、そして力強く唱えてくれたのは、見ていて元気になりました。
そして司会者の華丸さん。番組内で紹介される性教育実践方法などに戸惑いを隠せないようでした。それが日本で大半の人が感じていることでしょう。
とても理解があるSHELLYさんと、まだまだ性に対して語ることに慣れていない司会者が織りなす模様が、この社会の様子を写しているようでした。
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さて、この番組を母と見ていたわけですが、見終わった後に母が
「この番組もっと早く見たかったな。ごめんね」
とポツリ。確かに番組内で紹介されていた性教育の実践方法は、とびきり難しいものではありませんでした。性教育に関する絵本や動画は豊富にあり、それをタイミングを見計って、使っていけば良いだけの話です。もちろん、子供それぞれに合わせた性教育の方法も求められるのでしょうが、まずは最低限の知識を一緒に学ぶだけでも十分でしょう。
ただ私の母が、私を育てていた時はそんな絵本や教材があることも知らず、ましてや性教育をする必要があることも、そこまで認識していなかったといいます。
とは言っても、小学生の頃にいきなり性教育に関するビデオを見せられた記憶があります。一応性教育らしきものは実践していたようですが、それもかなり大きくなってから教えられたので、既に性に関して恥ずかしさや、触れてはいけないものといった概念が生まれていました。
やっぱり朝イチで話していたように、幼児期・児童期からの性教育が欠けていたのでしょう。
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私にとって子供に性教育を幼児期からする必要があるという情報は、かなり当たり前のことです。ただ、それが母や父にとっては当たり前ではなかった。情報の格差ってこういうところにも影響するんですね。
ちゃんとした性教育を、年齢別に受けてこなかったがゆえ、私や私の兄弟は性や体の成長に関して少なからず色々な葛藤を抱いていました。幼児期から性教育してもらってたら…こんな悩みも、あんな悩みもなかったはず…と思ってしまいます。が、過ぎたことはどうしようもない。
これから自分が出来ることをやっていくだけの話です。
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とりあえず、普段テレビ見ないけど(そもそもテレビがない)、こういう当たり前で当たり前となっていない重要なことを、全国的な番組で取り扱ってくれている朝イチって凄いなと。もちろん色々あるとは思うけど、ないよりはマシなんじゃないだろうか。
今日はここまで。
バーイ