異郷からの少女

複雑性をこよなく愛する、意外と単純な人間。フェミニスト🌱Why not?

画家 守山友一朗さんの展示へ:光と水が織りなす世界観

ふらりと太陽が沈んでから東京オペラシティアートギャラリーへ行ってきた。時間帯が帰宅ラッシュと微妙に重なってしまう。新宿で乗り換えをしている時は、外へ出てきたことを若干後悔した。電車の中の人はピリピリしていて、それを嫌でも感じてしまうのだ。

今回は石本泰博さんの生誕100年写真展へ行ってきた。そこで思いがけない出会いをしました。展示二階の一角で、「porject N 80 守山友一朗」展も行われていたのだ。

閉館間近で写真展へやってきた私たちは、お目当ての石本さんの作品を見るために守山さんの展示コーナーは足早に過ぎ去ろうとしていた。そうはいかなかった。

絵画についての知識は全くない私たちだが、守山さんの作品の美しさに一気に魅了されてしまった。

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作品を見始めた瞬間、「この人はフランスの方かな?」という疑問が浮かぶ。後で調べてみると、守山友一朗さんはフランスの大学を卒業されているらしい。

作品の中では「光」「水」そして「水から発せられる光」「自然」がキーとなっている気がした。どこかで自分か垣間見たような風景が切り取られていた。ただしそれらの風景が忠実に表現されているわけでもなく、その風景を見た時の感情などが光を用いることで再構築されているような印象を受けた。

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淡い色たちが織りなす一枚の絵の世界観にも魅了された。そしてキャンバスの白地を残すことで、様々なもの・風景を浮かび上がらせているようであった。強い輪郭のない、ぼやぼや、ゆらゆらとした世界観が記憶の曖昧さや、もろさのようなものを表現しているようにも思えた。

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後で守山友一朗さんについての記事を読んでみると、やはり自らの方法論を確立し、一定程度の制限をかけることで、彼の世界観を構築することが出来ているらしい。今後映像製作に本腰を入れていこうと思っている私であるが、自分はどんな方法論で何を描きたいのか、もっと深めていかないとナ〜。

今日はここまで。素敵なものが観られました。ありがとうございました。

バーイ