アメリカ留学 ラジオ局インターンで日々思うこと
御機嫌よう。
今日はラジオ局でのインターンについて少しだけ書きたいと思います。記録程度に。
かれこれ半年以上、留学先の町にあるラジオ局でインターンをしています。
大手メディアでは伝えられないマイノリティ(ラティーノ、アフリカンアメリカン、ネイティブアメリカンなど)の状況を伝えるためにメキシコ人の女性とその旦那さんが運営しているラジオ局です。
本当によくしてもらっています…。
お仕事の内容は、その日の番組の情報収集や文献を読んだり
少し喋らせてもらったり、音楽の選曲とかでしょうか。
いつもメキシコ料理を食べさせてもらっています…笑
いつも二人は米国におけるマイノリティ状況を教えてくれます。
これまで米国におけるラティーノの状況について研究してきたため、ラティーノについてはそこそこの現状理解が出来ていると思っていました。
文献もそこそこ読み漁っていたつもりでしたが…。
やはり百聞は一見に如かず。
私の上司(メキシコ人)自身のお話や、ラジオにゲストとして登場してくれる方の経験を聞くだけでいつも気分がどんよりです。
元々、南米に留学した頃から一般的に波及している
アメリカの素晴らしさ、憧れといったようなものは全くなかったのですが、
それでも米国内の現状を見聞きすると憤りを感じます。
自身のバックグラウンドやエスニシティ、国籍を理由に
公的機関や教育機関、個人の関係で差別抑圧されてきている状況は、第三者の私が聞くだけでも辛くなります。
メディアで大きく取り上げられても良い内容が、全く取りざたされていないのは
勿論マジョリティの攻略でしょう。
インターンを始めた頃は、自分が知っている情報と、見聞きする情報にギャップがありすぎて
目の前で経験を語ってくれる人に疑いを向けそうになったこともありました。
それってすごく危険ですよね。
自分が知らない世界を知るのが怖くて、虚偽の情報にすがり現実を見ようとしない姿勢。
現在は、見聞きした話と、社会に流れている話
また米国の法制度などを始めとする社会構造を関連させて
なぜそんなことが起きているのかを理解するように心がけています。
一つの事象にも、歴史的な要因や社会経済的な要因が多層に絡み合っているので
簡単に結論を出すことなど出来ないのではと思うようになりました。
また、私米国でも日本でもテレビをあまり見ないので何とも言えませんが
事象だけを表面的にセンセーショナルに報道し
数日後は全く新しい話題を取り上げ、過去の事象の経過などには全く触れないメディアの形態はいかがなものなのでしょうか?
もちろんメディアは視聴者からの需要に応じているのでしょうが。
もっと丁寧に長期間に渡って一つの事象を取り扱うことは出来ないものでしょうか。
まぁ、それを視聴者が求め続ける必要があるのでしょうね。
(そもそもテレビに情報を求める人も少ないのでしょうか?)
テレビに限らず新聞やラジオでも。
そのような観点でみても、インターン先のラジオ局はかなり目的も明確で
徹底した姿勢があるので、そのような場所でインターンをすることが出来て有難いばかりです。
徹底した姿勢から、批判も受けやすく
支援者も多いようです。
メモ程度に書かせていただきました。
インターン先ラジオ局の詳しい報道内容については今後言及していきたいと思います。
ではでは。
皆様よき一日をお過ごし下さい。