高校留学と大学留学の違い①~二度留学した体験談~
御機嫌よう。
今日は高校留学と大学留学の違いについて2度の長期留学体験談を書いていきたいと思います。
どのようなタイミングで留学しようか迷っている方の参考になれば幸いです。
私が高校での留学を選択した際、よく「大学進学後に留学するのでも良いのではないか?」という言葉を投げかけられました。私の考えで、高校留学と大学留学は全くと言って良いほど異なる経験です。今回は言語にフォーカスして考えていきます。
まずは二つの留学を比較していきます。
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留学概要
【高校留学】
国:南米
期間:一年
滞在先:ホストファミリー
留学先機関:現地私立高校
【大学留学】
国:アメリカ合衆国
期間:一年
滞在先:大学寮
留学先機関:州立大学
渡航後の言語能力:読解力、ライティング力は向上
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【言語について】
高校留学ではこれまで殆ど学んだことのない言語(スペイン語)が使用されている南米へ留学しました。留学先の空港到着する直前に、辞書で「はじめまして。どうぞよろしくお願いします。」というフレーズを導き出し、ボールペンで手に書いてからホストファミリーと対面しました…。そのレベルです。
反して、現在は米国留学中なので主な使用言語は英語です。学習年数は英語の方が圧倒的に長いのですが、現在英語・スペイン語のレベルはほぼ同じだと思います。大学留学で米国に来る前までは圧倒的にスペイン語力の方が高かったです。
高校留学
高校留学時は第三言語の獲得を目指し南米へ留学しました。
現地の高校で毎日スペイン語の授業を受け、朝から晩まで友人と過ごし、家に帰るとスペイン語を話すホストファミリーがいる環境で一年過ごしました。高校の授業は朝8時から16時頃まで。高校留学中は一人で居ることも少なかったと思います。宿題なども、クラスメイトと取り組むグループ課題が多く、とにかくスペイン語の世界に入り浸っていました。
大学留学
現在の大学留学ですが(現在進行形)、飛躍的に英語力は向上しませんでした。いくつか理由があると思います。
①留学前の英語力が一定以上あった
基本的な英語は既に高校や大学で学んでいたため、伸びしろが少ない。スペイン語はゼロから学んだため伸びしろがかなりあったと思います。恐らくどの言語においても、一定以上のレベルに達すると後は単語を地道に覚えたりしていくこと位しか出来ないような気がします、
②一人で過ごす時間が多い
現在は、主に米国における移民政策について学んでいます。議論中心の授業もありますが、基本的には座学の授業です。高校時代のように、毎日同じクラスメイトに会うということもありません。そのため、私の場合他人と交流する機会が授業にはあまりありませんでした。授業を通じて出会った友人は数人程度です。
またこれも専門によりますが、文系の場合とにかく読書課題やエッセイの課題をこなしていく必要があります。日本語ならまだしも英語で毎日最低30ページ以上読書課題をこなすのは簡単なことではありませんでした。他人と勉強する習慣がない私は必然的に一人で過ごすことが多くなります。
最近は課題の量に慣れてきましたが、留学当初は部屋や図書館にこもってとにかく勉強していました。そのため、会話力はそこまで伸びていないと思います。私の場合は研究が目的で留学しているので現在の状況には満足です。しかし、「外国の文化に触れたい」「友人を沢山作りたい」といったような目的で大学留学している人にとっては少し的外れな結果にもなりかねないかもしれません。
それでも、課題を難なくこなし毎週のようにパーティーへ繰り出している留学生も多くいますので、ひとによりけりでしょう。
総体的に人と過ごす時間が高校留学に比べて少ないので、英語の伸びしろ(特に会話力)
に影響があったと思います。ただ、高校留学時より専門的な文章などに触れている時間が長いので読解力やライティング力などは少しずつ伸ばすことが出来たと思います。
また、高校時代はホストファミリーが居たのに対して、現在は寮の一人部屋に住んでいます。現地語での会話の量は圧倒的に少ないでしょう。
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私の場合、高校留学は言語をひたすら学び、外国文化に触れるなどし自身の経験値を伸ばしたり視野を広げるために
大学留学はとにかく専門分野を学びにきたという感じです。
人によって何を目的に留学するかは異なるでしょう。個人の選択によって、その目的は高校留学でも大学留学でも達成可能でしょう。しかし、それぞれの留学には特徴、強味があります。それらを考慮した上で、高校・大学留学の選択を出来たら良いと思います。
また高校留学と大学留学の違いについて書いていきたいと思います。
質問などがありましたら、気軽にコメント残して下さい。
御機嫌よう