メキシコ一人旅⑥国際女性デーに芸術的なマーチに参加。
ご機嫌よう。
メキシコ一人旅シリーズ。メキシコ旅行から気が付けば、4か月以上経ってしまった。本日は国際女性デーにマーチに参加したお話。
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国際女性デーとは、毎年3月8日、International Women's Dayと呼ばれる記念日。
ニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしたことを受けて、ドイツの社会主義クララ・ツェトキンが国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱したことから始まったらしい。(Wikipediaより)
クララ・ツェトキンさん
各国では、国際女性デーの3月8日が祝日であったり、マーチが行われるらしいです。
例えば、ウィキペディアの英語ページにはこんな地図が。International Women's Day - Wikipedia
社会主義、共産主義系の国・地域では国際女性デーが祝日なことが多いようですね。男性が女性の友人、家族、同僚などにお花などの小さいプレゼントを渡す文化の国も多いそう。
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フェミニストのメキシコ人の友人に誘われマーチに参加してきました。
マーチの最終目的地はソカロでした。国立宮殿に向かって、男女の平等や、Femicide(フェミサイド)女性をターゲットにした殺人や人種売買の対応を政府に求めました。
マーチで多くの人が訴えていたのが、Femicide(フェミサイド)の撲滅だったと思います。メキシコでは、2016年の統計では年間1678人の女性が行方不明になったと公表されています。これはあくまで、政府が公表している数です。
メキシコ人の友人曰く、女性が行方不明になっても警察が取り合ってくれないことがほとんどだそう。日本のように警察に通報して、警察が行方を捜査してくれるということはメキシコではほぼないとのこと。警察に賄賂を渡した場合は、可能性があるかもしれないとも言っていました。
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以下、マーチで撮影した写真です。人々が、人間として保障されるべき、最低限の権利を求めて声を挙げている姿が少しでもわかれば幸いです。
自作のコスチュームでマーチに参加する人が多かったです。
ソカロ周辺
歩きながら、マーチのための旗を売る二人
こんなパワフルな女性になりたい。
学生が多かったな。
ずっとカードを掲げている女性
↑「一人で、安全に旅行したい」
それだけのことを掲げているんです。それだけの権利が保障されない現実に打ちのめされました。
「行方不明、探しています」次の行方不明者になりたくない。
「1日、17人のメキシコ人女性が殺されている。正義は?」
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日本に留学していたメキシコ人の友人らに、「日本で一番良かったことは?」と聞いたら皆口をそろえて「安全なこと」、「夜も気にせず、外出出来ること」と話していた。勿論、日本国内でも女性をターゲットにした犯罪は発生している。
しかし、どれだけの人が殺されるかもしれないから…誘拐されるかもしれないから…といった理由で一人で旅行や夜の外出を控えるのだろうか。
外出中、常に両親と連絡を取り、どこにいるかを伝えてる友人の姿に私は何とも言えない不条理さを感じた。
今回は、外国人という立場でマーチに参加した。すなわち、私はメキシコに住む必要はない。治安が不安であれば、他の場所に住むことが出来る。しかし、経済的に他国へ移住することが厳しい場合や、生まれ育った母国に住んでいたい場合など、どうしたら良いのだろうか。そんな彼女らの状況を考えると、非常に暗い気持ちになった。
メキシコが、危険で恐ろしい国だということを伝えたい訳ではない。メキシコの現在の国内状況は、16世紀の植民地化や近年の国際関係など、実に多様な要因が絡み合っている。ただ、単にメキシコ国内の状況を批判することなど誰にも出来ないだろう。
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世界の問題と、どう自分なりに付き合っていくのか。これから、私が考えていかなくてはいけないことだと思っている。
御機嫌よう
メキシコ一人旅の過去記事はこちらから↓
transparentyflat.hatenablog.com
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